英語学習アプリ

やや辛口!スタディサプリ ビジネス英語コースのレビュー

本記事では人気の英語学習アプリ『スタディサプリ』のビジネス英語コースをレビューします。

スタディサプリは知名度あり利用者も多いアプリですが、

「実際使えるの?」

「どんな勉強ができるの?」

と気になりますよね。

実際に海外で英語を使って働く筆者が試してるので参考にしてみてください。

いくつか弱点はありますが、初心者~中級者は有料でも使う価値のあるアプリだと思います。

スタディサプリ 公式サイト

スタディサプリビジネス英語コースの基本情報


スタディサプリビジネス英語コースはリクルートが提供するスタディサプリ英語シリーズの一つ。シリーズの中でも特に『ビジネス英語』を目的にしたコースです(下図の一番左)。

元々スタディサプリには「日常英会話コース(以下、旧コースと呼びます)」というコースがあるのですが、旧コースのノウハウをベースにしてビジネス英語に特化したのが「ビジネス英語シリーズ」です。

寸劇仕立てのアニメーションや動画講義を使いながら、「ビジネスシーン」ごとに使える英語表現を習得できます。

1レッスンが5分程度で終わるので、ちょっとしたスキマ時間を活用して学習を進められるのも特徴的です。

現在旧コース単体では利用することができませんが、スタディサプリの現行コースいずれか(ビジネス英語コース含む)を選ぶと、旧コースももれなく利用できるようになっています。

スタディサプリビジネス英語コースの費用

スタディサプリビジネス英語コースの費用は下記表をご参照ください。

最安値のパターンで月額1,980円となっており追加費用はなし。日常英会話コースよりも学習内容の専門性が上がるため、少し高めの値段設定となっています。

申込方法月あたり費用
月額税抜(アップルストア)3,364 円
月額税抜(公式/単月)2,980 円
月額税抜(公式/6カ月パック)2,780 円
月額税抜(公式/12カ月パック)2,480 円
月額税抜(公式/12カ月パック+特典)1,980 円

特典は2万円キャッシュバック特典を利用した場合です。特典実施期間については必ず公式サイト内の情報をご確認ください。

7日間は完全無料/
ビジネス英語コースを体験>>

スタディサプリビジネス英語コースで学習できること

スタディサプリビジネス英語コースでは、ドラマ仕立てのアニメーションスキット(寸劇のようなものです)を使いながら、実際のビジネスシーンで役立つ英語を学習していきます。

アニメーションは大ヒットしたドラマ「下町ロケット」を手掛けた脚本家が担当。ビジネスシーンに特化しながらも、人間ドラマあり飽きないように工夫されています。

一連の物語となっていることもあり、英語だけではなく海外で働く際の商習慣や文化についても学ぶことがあります。

アニメーションを楽しく見た後には

  1. 会話を正しく聞き取る
  2. 会話の内容を理解する
  3. 会話に対して反応する

という基本的な学習を反復して習得していきます。

学習難易度は初心者から上級者の入り口くらいまで。

TOEICのスコアでいけば400程度から860あたりまでのレベル感です。

「英語をまだビジネスで使ったことはない」という人から、「仕事で英語を使っているけど流暢とまではいかない」という人まで勉強可、というイメージでしょう。

下記の表はアプリの中に入っている学習コンテンツを一覧表にまとめたものです。

カテゴリ―学習コンテンツ概要
アニメーション活用会話理解クイズスキットの内容理解度をクイズで確認していく。
単語・イディオムチェックスキット内で登場するワードのチェック。
ディクテーション音声の聞き取り学習。
会話文チェック音声を聞きながら意味を再確認。重要な部分は解説付き。
シャドーイング音声を聞きながら実際に声手に出して練習。
キーフレーズチェック動画で講師が重要表現をレクチャー。
リード&ルックアップ(★)声に出しながら練習。字幕なしで暗唱できるのがゴール。
瞬間発話プラクティス(★)重要表現を「使える」かどうか、実際の英会話に即したシーンを活用して練習。
独立コンテンツ基礎講座動画による英文法レッスンと、単語アプリによる英単語学習。
独立コンテンツ1分クイズ時事英語にまつわるミニクイズ。

このように「アニメーション活用」での学習がビジネス英語コースの中心で、「基礎講座」と「1分クイズ」はおまけのようなものです。

基本的な学習はアニメーションの素材を活用しながら、

  1. まずは内容を理解する
  2. 次に表現を学習する
  3. そして覚える
  4. 最後は応用する

という流れで進めます。

実際に体験した感想ですが、特に星マークを付けた「リード&ルックアップ」と「瞬間発話プラクティス」が重要。

この2つの学習への本気度により、学習効果が大きく変わります。

以下で1つずつ細かく見ていきましょう。

会話理解クイズ

アニメーションスキットを一通り見た後に、会話内容の「理解度」をチェックします。

会話の速度は選ぶことができますが、「普通」の速度だと少し遅い印象です。

「速い」設定にすることで実際の会話スピードに近くなります。

単語・イディオムチェック

アニメーション内で登場した単語やイディオムを選択形式で回答していきます。

これはシンプルな選択型問題。わからなかった問題は自動的に記録されます。

 

ディクテーション

みんなが嫌いな聞き取り問題のディクテーション(笑)

でもディクテーションは英語の「耳」を鍛える意味では最も効果的です。

ノートに書きとるとつらくて挫けそうになりますが、アプリならまだゲーム感覚で頑張れます。

会話文チェック

音声を聞き取れた後は、会話の「意味」の細かい部分を確認していきます。

会話全体の中でも特に重要なものは「解説」タグで一覧として確認できます。

理解度の判断は自己申告なので、つい評価が甘くなりがちです。

個人的にはそこまで重要ではないコンテンツだと思います。

 

シャドーイング

会話文の音声に沿って声を出して読み上げます。

シャドーイングは「英語のリズム」を理解するための練習です。

納得いくまで何度も簡単にリピートできるのが素晴らしいですね。

 

キーフレーズチェック

英会話学校での実績が豊富な講師(マット氏)の特別動画レッスン。

スキットで登場する重要表現を1つピックアップし、使い方や勘違いしやすいポイントなどを教えてくれます。

リード&ルックアップ

音読して「実際に声に出す」練習です。

シャドーイングと違うのは「字幕なしでも暗唱できるようになることがゴール」なところです。

読める読めないではなく、「日本語を見ただけで速射的に英語で言える」までやり切るのがポイント。

1回2回ではなく、10回20回と声に出して挑戦してみてください。

そこまでやってようやくフレーズを自分のものにできます。

 

瞬間発話プラクティス

アニメーションで学習したことを応用問題で実践します。

この「瞬間的に英語で答える」という練習が、英会話では一番効果的。

一見難しそうですが、前段の「リード&ルックアップ」にしっかり取り組んでいれば難なくこなせます。

実際の英会話でも、目の前にいる外国人に対してその場で英語を組み立てなければなりません。

英語で話せるようになりたい!と悩んでいる人はまずこの「瞬間発話プラクティス」に真面目に取り組むことをおすすめします。

アプリの中心となるアニメーション活用学習はここまで。

アニメーション以外の学習コンテンツも参考まで以下記載しておきます。

 

基礎講座(独立コンテンツ)

基礎講座は「英文法」と「英単語」の2つのパートにさらに分かれています。

英文法については文法ごとに動画で5分程度の講義を受けていくスタイル。

文法は文字で読むよりもイメージで覚えた方がわかりやすい側面があります。

その点は動画で学べる利点でしょうね。

 

1分クイズ(独立コンテンツ)

定期的に更新されるミニクイズです。

最新の時流に合わせた問題が出題されるため、時事英語の勉強にもなります。

  使ってみた感想

ここからが本題。率直に使ってみた感想を述べます。

わかりやすく良い点と悪い点に分けて書きます。

 

スタディサプリビジネス英語コースの良い点

  1. 飽きっぽい人でも続けられる
  2. シーン別なので必要なところから学べる
  3. 頻繁にコンテンツが追加される

1つ目は飽きっぽい人でも続けられるだろうな、という点です。「アニメ」を使うのであまり「勉強!」という雰囲気がないんですよね。

さらにスマホ!ということもあり、スマホをさっと開いたら「いつの間にか勉強が終わっている」という状態が発生します(笑)

これならば「机に向かうのがどうも苦手…」という方でも続けられるでしょう。

 

2つ目はシーン別なので必要なところから始められる、という点。

レッスンは「自己紹介」や「意見を述べる」、「交渉する」など、かなり細かいシーン別に分かれています。

またレッスンごとに学習が完結しているので、どこから始めても大丈夫です。「自分がまさに今必要としている英語」から学習できるのは利点でしょう。

 

3つ目は頻繁にコンテンツが追加されること。

常に時代を反映した最新の英語が学べるのはオンライン英語学習のメリットですよね。また、短期ではなく長期間の勉強に使えます。

 

スタディサプリビジネス英語コースの悪い点

  1. 会話速度がやや遅い
  2. 実戦練習は別で必要

1つ目は会話速度。

これはスタディサプリの弱点です。英語初学者に合わせすぎて英語の速度が遅いんです…。

正直、こんな悠長な速度で話す外国人なんていないです。初心者であっても音声読度設定は『速い』から始めた方がいよいでしょう。

 

2つ目は実戦練習ができない点。

スタディサプリをやり込めば『英語を話す準備』は整いますが、その後は実戦練習が欲しいところ。

対人で話せるサービスまで組み込まれていれば完璧ですが、まだそこまでの機能はありません。

この点は「オンライン英会話」などとうまく組み合わせる必要があります。

スタディサプリビジネス英語コースでは「英会話レッスンで使えるテキスト」をPDFでダウンロードが可能。ダウンロードしたテキストとオンライン英会話を組み合わせればインプット⇒アウトプットの効率的な学習ができます。

スタディサプリビジネス英語コースに向いている人は?

以下に当てはまる人は向いているでしょう。

まずはビジネス英語の基本を学びたい
スキマ時間を有効活用したい
参考書での勉強はつまらない
やれば確実に成果が出る勉強法がいい
オンライン英会話で撃沈した…

短い時間で楽しく学べることがスタディサプリシリーズの特徴です。

それでいて、気づいたら英語力がアップしている…という質の高さもあります。

音声の遅さは難点ですが、総合的にはかなり完成度の高いアプリです。

7日間の無料体験期間もあるので、興味がある方はまず試してみてはいかがでしょうか?

7日間は完全無料/
ビジネス英語コースを体験>>