ここ最近『英字ニュースで情報を取る』必要性を強く感じています。というのも、日本のメディアが世界の情報を扱う際の『偏向報道』が目立つからです。
日本のメディアを通して伝わる海外情報のほとんどは、メディアのレンズを通してゆがめられています。特にこのコロナ禍の中では顕著に感じます。
日本という非英語圏で生きているからこそ、英語で情報を取る努力をしないと世界の正しい姿を得ることはできない、と強く思います。
日本に入ってくる海外のニュースは偏向報道ばかり
私も日本にいた時は、マスメディアの海外ニュースを見て『世界とはこのような状況である』と納得していました。しかし海外に住む現在、日本のマスメディアが報道する情報と海外現地での温度差を感じます。
特に最近のコロナ禍では顕著で、メディアはより『センセーショナル』なネタを求めるようになっています。
多くのメディアは現地の一部で起きている問題を、あたかもその国の大部分で起きているように見せたがります。
あくまで事実を切り取っているので、報道されていることは事実です。しかし実際に海外現地で生活している感覚からすると『ものすごく誇張されている』と感じる内容がほとんどです。
例えば『日本人差別』の問題。
インドネシアで『日本人がコロナを持ち込んだ』として差別を受けているという報道がされました。報道では『インドネシアの社会全体が日本人排斥をしている』と受け取られかねない伝え方でした。
しかし、実際に問題が起きているのは部分的であり、内容も『差別』というより『警戒』の方が正しいという声が多くあります。
また記事によっては事実と異なり記者の知識そのものに疑義があると指摘されているものもあります。
https://twitter.com/ngogirsang/status/1244810390933925889
また最近では『東ティモールが孤立』のような報道がされましたが、実際に住んでいる方としては『別にそこまで騒ぎ立てるほどではない』とかなりの温度差があるようです。
こんな大袈裟な書かれ方されたせいでご心配の声を頂いております…。東ティモール、今のところ平和だし、政府はよく健闘しているし、必要な物資については輸入を継続しています。この書かれ方だと「世界から隔絶されてしまった」みたいだけど、実際はそうではありません。 https://t.co/WQh4GK2wj2
— Yuiko Matsumura@東ティモール (@gugu_ao) April 11, 2020
他にもコロナ関連の情報で現地との温度差があるものを挙げればキリがありません。
日本メディアの情報だけでは海外から日本がどう思われているかもわからない
本来ジャーナリズムは政治に対してある種のチェック機能のような役割を果たすべきです。しかし日本の場合は記者クラブという存在もあり、メディアと政府の関係はバランスがとれているとは言えません。
政府の都合の悪いことを発信するメディアはつまはじきにされるため、あまり現政権を露骨に批判するようなことは言えないのが実情でしょう。
一方で海外メディアはしがらみが全くありません。古くから社会のチェック機能として存在している歴史あるメディアも多く、各々の意見を反映させた記事が目立ちます。
こと日本に対しても『世界の中の一国』としてどう思われているのかを客観的に、且つ厳しい視点で書かれることも少なくありません。
例えばコロナ関連の日本の対応に関しては『日本政府の対応はあきらかに遅い』と辛らつな意見を含む伝え方がほとんどです。
世界の姿を知るためには英語が必要
多くの情報を効率的に得るためには、母国語の日本語で情報を得ることが一番です。早く、的確に文章が伝える意味を理解することができます。ただ、その情報自体が歪んでいては本末転倒です。
特に海外の情報、海外から見た日本の姿を正しく理解するためには、英語ソースからの情報を取得することも必要です。
すべての情報源を英語に切り替える必要はありませんが、特に専門性を高めたい分野や国際的な分野については英語ソースから情報を取る意味は大きいでしょう。
海外に出てくると『日本人は国際感覚がない』と言われますが、事実そうだと思います。日本国内から見える日本の姿しか知らず、海外についても切り取られた情報しかわからない。
自分自身含め、国際的な視点を養うためにも英語ソースからの情報を日常的に得る習慣が必要なのだと強く感じます。
コロナ禍をきっかけに英語を学ぶ
2020年の年始から始まったコロナ禍は悪化の一途をたどり、今後しばらく収束する気配はなさそうです。在宅勤務や外出自粛が進み今後ますます自宅にこもる時間が増えるでしょう。
一方でこの機にスキルアップを目指そうという動きが世界的に出ているようです。いわゆるTraining at homeというものです。
英語学習はTraining at homeの中でも最も取り組みやすいものでしょう。インターネットを開けば、たくさんの教材やツールを活用することができます。
また、コロナは日本だけではなく世界で同時に起きている厄災です。情報のテーマとしても最適かもしれません。
ぜひ今回のコロナ禍をきっかけに、英語を学習しながら英語ソースで情報を得ることにトライしてみてください。