世界的に日本人の英語は発音に癖があると言われます。
というよりも日本語の癖がなかなか抜けないのです。
誰しも経験があるかもしれません。
義務教育で学んだ英語をいざ実践した時に「発音がうまくできず相手の顔がゆがむ…」という経験。
また、勇気を出して話してみたものの「なんかハリウッド映画と違う…」という経験。
確かに言葉において発音は大切です。
ただ、あまりに発音を気にしすぎて「話すのが恥ずかしい」となってしまうのは本末転倒です。
小さい発音の差よりも、話す「意思」と「自信」。これがあればけっこうコミュニケーションは取れるものです。
今回はそんな小話です。
英語とかけ離れている日本語
日本語というのは世界的にも非常に癖の強い言語です。
文法しかり、文字しかり(ひらがな、カタカナ、漢字、アルファベットの4種類!)、そして発音しかり。
文法と文字は複雑極まりないのですが、逆に発音はシンプルすぎてユニーク(イントネーションは難しいですけどね)。
なんせ子音がa,i,u,e,oの5種類しかありません。
それに対して英語の子音は24種類。
このため、英語を学んでも英語の発音がなかなかまねできません。
外国人の前だとシャイになりがちな日本人
日本人の完璧主義が邪魔をするのか、それとも戦後に刷り込まれた白人至上主義が邪魔をしているのか。それとも島国文化がそうさせるのか。
兎にも角にも日本人は外国人の前に出るとシャイになります。
でも、私見…というよりもはや一般論になりつつありますが、日本人は義務教育の中で日常会話に耐えうる英語の知識を学んでいます。
簡単な会話くらいならば中学レベルの英語で十分だったりします。
でもなんとなく「使うのが恥ずかしい」という気持ちがあります。
「伝わらなかったらどうしよう」という気持ち、とも呼べるかもしれません。
この気持ちは、「知識の欠如が怖い」場合もあれば「発音の至らなさが怖い」場合もあります。
まぁ両方あるのですが、特に後者の「発音の至らなさが怖い」という気持ちの問題が根深い気がします。
発音の癖をものともしないアジアのエリート達
話は変わってアジア。私はアジアに数年在住しています。
現在は海外投資も盛り上がるインドネシアのジャカルタという街にいます。
経済発展が期待される国ですので、外国人も入り乱れています。
西洋系の人間も多いですが、それ以上に多いのがアジア人。
もちろん、外国人同士で話す時は英語を使いますし、海外が絡む話であれば外国人同士でなくとも英語を使います。
ここまで話すと「やっぱ海外はすごい…」と思ってしまうかもしれません。
確かにすごい人はたくさんいます。
顔は明らかにアジア人なのにハリウッド顔負けの英語やジェスチャーを繰り出す人たち。
でも、アジアのエリート達と言えども発音が完璧な人たちは決して多くはありません。
帰国子女であれば別ですが、自国で英語を学んだ人たちはやはり自国の癖が抜けないものです。
インド英語、シンガポール英語のシングリッシュ、そしてインドネシア英語、韓国英語に中国英語。
それぞれ癖があり、話すとどこの国かわかったりします。
特にインド英語とシングリッシュはすぐわかります(日本英語もすぐバレます)。
でも、彼らの強いところはそんなことは微塵も気にせずにガンガン会話を突っ込んでくること。細かい発音のことなんて気にしないのです。
確かに文法や単語の知識は確固たるものがあり、それゆえの自信かもしれません。または「言葉なんてしょせんツール」と割り切ってるのかもしれません。
ただ、アジアに住んでいるとわかるのですが、仮に文法や単語が不足していたとしても彼らはコミュニケーション自体にあまり物怖じしません。
とにかく多少通じなかったとしても単語の羅列とジェスチャーで攻めてきます。
100点を目指すよりも30点で走り出すこと
私は日本人が東南アジアで学ぶことの一つに「完璧を目指さず進むこと」があると感じています。
もちろん完璧主義は悪いことばかりではありませんが、こと英語学習においては癌かもしれませんね。
多少めちゃくちゃでも良いので、まずは使ってみること。そして伝わった!という実感を得ること、が英語学習のポイントかもしれません。
100点を目指さす80点を!という話がありますが、アジアの場合は30点でも進みます。
発音学習は最低限で構わない
それでも「やはり発音が…」と気になる方は最低限だけ学習しておけばOKです。
発音矯正に数万円も使う必要はなく、一冊の本だけ持っておけば大丈夫。
発音教材は私もこれ一冊しか持ってないです。
詳しくは下記の記事をご参照ください。
