英語を勉強していると必ず気になるのは、2つの疑問です。
- このままの勉強法で話せるようになるのか?
- どれくらいの(いつまで)勉強が必要なのか?
前者の疑問に対しては下記がある程度の答えになるかもしれません。
https://over30-english.com/planning/actual-planning/
今回は後者に対して考えてみたいと思います。
もちろん人によって必要な学習時間は違いますが、何かしらの指標にしていただければ嬉しいです。
英語と日本語は遠く離れた言語?
面白いデータをご紹介します。
アメリカのThe Foreign Service Institute of the US Departmentという団体が調査したデータで、「英語ネイティブが他の言語を習得するためには何時間の学習が必要か?」を調べたものです。

これを見ると、
- 英語ネイティブにとって日本語は習得が難しい部類の言語である
- 英語ネイティブが日本をマスターするためには2,200時間(1.69年)の学習時間が必要
ということがわかります。
当然日本人にとっても英語は言語学的にかなり離れた言葉です。
同じくマスターするためには2,200時間必要、と考えても大きく外れはしないでしょう。
日常会話を目指す場合はどれくらい?
2,200時間と言われると気が遠くなるかもしれません。
ただ、先ほどご紹介したデータは「当該言語で論文が書けるレベル」の習得率を目指した場合の話です。まさにMasterを目指した場合の想定学習時間ということ。
英語ネイティブ圏でネイティブとバリバリ競い合うレベルと、海外旅行で不自由なく会話ができるレベルというのはかなりの差があります。
前者だと日本人でも大学レベルで論文を書ける程度の日本語が必要ですが、後者であれば中学レベルの言葉が「それなり」に話せればまったく問題ありません。
それでは英語を「それなり」に習得するためにはどれくらいの時間が必要でしょう?
1つの目安は1,000時間
1,000時間理論、や10,000時間の法則というものを聞いたことはありますか?
何か物事を習得する際には「時間」が目安になる、という考え方です。
★ 100時間 → 脱初心者
★ 1,000時間 → 中級者、アマチュア
★ 10,000時間 → 専門家、プロフェッショナル
この理論でいくと、それなり(中級者)に会話ができるためには1,000時間の勉強時間が必要です。
1日3時間学習すれば、3時間×365日で1095時間。1年ですね。
1日2時間学習すれば、2時間×500日が必要なので1.35年。まぁおおざっぱに1年半です。
1年必死にやってみる
実はこの1,000時間という数字は個人的にものすごい納得感があります。
私自身が必死に勉強した1年の学習量を通算すると、700時間程度でした。
その700時間である程度の日常会話はできるようになりました(それなり”弱”といったところ?でしょうか)。
そこから考えると「それなり」に話すためには700~1,000時間が一つの目安なのかな、という気がします。
目安はとても重要です。
ただ、あまり厳密に勉強時間を目標にしてしまうと、社会人の場合は折れてしまうことがあるでしょう。どうしても勉強時間が確保できない週もあるかもしれません。
なので、おすすめは「1年」という期間を設定すること。
この1年で英語をモノにするぞ!という強い意思を持ち、プライベートの時間は英語の時間を最優先に持ってくること。
ただ、学習時間のバラつきがあったとしてもそれなりの投下時間は必要です。
平日は少なくとも1~2時間、週末は3時間(早起きして朝に喫茶店で軽くやればすぐです)あたりが目安にはなります。
正しい学習方法も重要
1年間時間を投下すれば必ず結果がついてきます。ただし、そのためには正しい学習方法も必要です。
素振りだけやっていたって野球は上手にならないように、英語にもいくつかのトレーニングが必要です。
英語学習の体系的な話は下記ページが参考になるかと思います。
https://over30-english.com/planning/actual-planning/
とりあえず「ある程度」で構わないので「すぐ」に話せるようになる必要がある!という方は下記の記事をご参照ください。
